変動係数とは、標準偏差を平均値で割った値のことです。
変動係数は、異なる平均値を持つ集団を比較することができるなど、役に立つ指標です。
変動係数の求め方
変動係数とは、標準偏差を平均値で割った値です。
変動係数CVの計算式は、次のとおりです。
$$CV=\frac{\sigma}{\bar{x}}$$
※CV=confficient of variation=変動係数
エクセル 関数を使った平方和の計算方法
変動係数を直接計算できるエクセル関数は無いようです。
上記の数式から、
- 標準偏差を計算できるSTDEV.P 関数
- 平均値を計算できるAVERAGE 関数
を組み合わせて使って、変動係数を計算してみましょう。
まず、標準偏差はエクセルのSTDEV.P 関数で、
次に、平均値はAVERAGE 関数で求める、
標準偏差÷平均値 で変動係数を計算します。
セルに
「=STDEV.P( )」
を入力し、
「=STDEV.P(データ範囲)」
データ範囲を指定すると、標準偏差が表示されます。
ここに、10人の身長データがあります。
この10個のデータをつかって、変動係数を計算してみます。


標準偏差は、5.80 となりました。
次に、平均値はAVERAGE 関数で求めます。
セルに
「=AVERAGE( )」
を入力し、
「=AVERAGE(データ範囲)」
データ範囲を指定すると、平均値が表示されます。



平均値は、175.50 となりました。
最後に、
標準偏差÷平均値を計算します。

変動係数は、0.033 となりました。
変動係数の意味について、下記の記事で書いていますので、参考にしてください。
参考記事 変動係数の意味と求め方