私が社会人になってはじめて就いた仕事は、メーカーの品質管理でした。メーカーでの品質管理とは、名前の通り製品の品質を管理する役割なんですけれども、仕事をはじめた当初はわからないことだらけですから、色々と本を読んでいました。勉強して頑張って行こうと考えていたわけなんですね。
本屋に行って品質管理とタイトルに書かれた本を探し、購入して読んでいったのです。製品の品質を管理するためには、どのように行うかというと、データを用いて科学的にやっていくということになります。
データを活用して科学的に分析していくことは、そこで統計学が使われるんですね。品質管理の本を読んでいると統計学の話が出てきて、自然と統計学を学んでいくことになるんです。
「文科系のための品質管理」
これが、はじめて手にとった品質管理の本ですね。書かれている内容で、統計学に関連したことは、科学的なものの見方やデータの扱い方などについてです。ヒストグラムや散布図などの表・グラフについても書かれています。
その他にも色々読んだと思いますけど、大村平さんが書いた「QC数学のはなし」がおもしろく、これは何度も読み返しました。大村さんは数学や統計学に関する本を多数書かれています。日科技連の○○のはなしシリーズ本では、
- 統計のはなし
- 多変量解析のはなし
- 実験計画と分散分析のはなし
- 予測のはなし
- 確率のはなし
といった統計学関連本が多数あります。
また、
- 微分積分のはなし
- 関数のはなし
といった数学の本もありますし、まだ今のように人工知能がもてはやされていなかったころに、 人工知能に関する本も書かれています。
QC数学の本には統計学的な話が書かれていて、それがとても面白く感じました。統計学というものを勉強してみたいと思いました。
大村さんの文章は、くだけた文章で親しみを持っててとても分かりやすく書かれているんですね。
統計学にも興味を持つようになりました。その後統計学の本を色々と読むようになったのですが、本によっては数式が書いてあって本当に簡単な説明だけが書いてあるものが少なくなくてあまり理解できないという本も多くありました。
統計学には、そういう本が多いような気がしました。でも、近年では、わかりやすく説明した本、面白く読めるように工夫した本が多数出版されているので、
その後いろんな統計学の本を読んでいる中で役立った本はというと、やはり大村さんの他のシリーズの本ですね。
統計学のはなし、統計解析のはなし、多変量解析のはなし、実験計画と分散分析のはなし、などなど、大村さんのいろんな本を読むようになりました
色々な統計学の本読んできてます。もう手放してしまった本が多数ですね。本は、読んで理解したら捨てることが多いです。今残っているのがこれらの本は、私の断捨離を潜り抜けた本です。
これだけは知っておこう!統計学(東北大学統計グループ)、鳥居泰彦さんの「はじめての統計学」、吉田耕作さんの「経営のための直感的統計学」、「品質管理のための統計的方法入門」などです。
鳥居氏の「はじめての統計学」も、統計学入門の本として有名です。平易でわかりやす文章で書かれた本。
統計学の言葉の定義が、シンプルに書かれているのがいいですね。
「経営のための直観的統計学」も非常に読みやすい、著者の人柄が伝わってくる文章で書かれています。
仕事に関する例が記載されているので、理解が進みます。
「品質管理のための統計的方法入門」には、検定であるとか相関関係であるとか、分散分析、実験計画法などが教科書的にしっかりと書かれています。とてもわかりやすく感じました。
「QCからの発想法」には、メーカーの現場で品質管理をつかって問題解決するためのノウハウが書かれています。現場での問題解決をどうやるか、地道にやってるかっていうことについて書かれた本です。古い本なんですけどもその考え方自体は今でもつかえます。
このような本を読んで勉強してきました。また、仕事でも統計学をつかう機会はありまして、実際に現実問題でつかってみることで、統計学の理解が深まりました。
まあ統計学は、知っているだけではもったいない、つかわないと意味ないものではあると思いますが。
コメント
このような記事を探していたので、とても参考になりました。
ありがとうございました。
別の記事も読ませていただきます。