統計学を学び始めると、大文字の「N」と小文字の「n」の記号をよく目にするかと思います。同じエヌですが、これらの使い方はきっちり分けられています。
「N」は、母集団のデータの数を示すものです。
たとえば、会社の従業員1000人にアンケートをとるとします。母集団は調査をする対象全体のことで、ここでは1000人です。N=1000といった形であらわします。
一方の「n」は標本の大きさ(標本のデータの個数)を示すものです。
会社の従業員1000人にアンケートするのは大変なので、50人だけにアンケートすることにしました。標本とは、母集団から抜き取った一部のことで、ここでは標本の大きさ(データの個数)は50人です。n=50といった形であらわします。