一次元データ、二次元データ、三次元データの意味




一次元データ、二次元データ、三次元データが、どのようなデータなのかについて書きました。

一次元データ

ひとつの対象にたいして、ひとつの観測値があるものです。

5個のミカンがあって、それぞれ重量のデータをとったとします。すると、一つのミカンにたいして、一つの重量データがあるわけで、これは一次元データとなります。

1個目2個目3個目4個目5個目
重量105g102g102g99g101g

二次元データ

二次元データは、一つのミカンにたいして、重量と直径サイズのように、二つの観測値があるもののことです。

1個目2個目3個目4個目5個目
重量105g102g102g99g101g
直径サイズ55mm54mm58mm56mm55mm

三次元データ

三次元データは、一つのミカンにたいして、重量、直径サイズ、糖度といったように、三つの観測値があるもののことです。

1個目2個目3個目4個目5個目
重量105g102g102g99g101g
直径サイズ55mm54mm58mm56mm55mm
糖度13.2℃12.5℃13.1℃13.4℃13.3℃

二次元以上のデータのことを、多次元データと呼びます。

一次元、多次元データの例

健康診断によって得られるデータは、多次元データとなります。一人の個人の身長、体重、視力、聴力、尿などに関する複数のデータが得られます。

会社の決算情報も多次元データといえるでしょう。売上高、営業利益、経常利益、資産、負債…と、一つの会社に関する多数の情報がありますね。

一方、個人を見るときに、学生の偏差値、社会人の年収などのように、一つの指標だけで見ようとすることもありますね。これは、一人に一つのデータだけがあるのですから、一次元データといえます。

会社でも、売上高のみを見て評価しようとするのでしたら、一次元データということになりますね。