品質の種類(企画品質、設計品質、製造品質、使用品質の違い)

品質というと、工場の製造現場での問題と捉えられるかもしれませんが、製造段階の前段階である企画や設計にも、その品質が存在しています。

ものづくりをするときには、いきなり工場で製造をして顧客に販売できるわけではありませんよね。

企画→設計→製造→販売し顧客が使用

といった流れをたどります。この各段階において品質が存在していて、

  • 企画品質
  • 設計品質
  • 製造品質
  • 使用品質

に分けることができます。この記事では、これら品質の意味を説明していきます。

企画品質

企画品質とは、企画段階の品質のことです。顧客の声を聞いて、どんな製品をつくるか考案をしたものの品質です。

設計品質

設計品質とは、企画品質を受け、その企画を実現するためには、どのような設計にするのかを考え、設計図、仕様書などに落とし込んだものの品質のことです。

ねらいの品質とも呼ばれます。

製造品質

設計図があれば、製造をすることができますね。設計図を見ながら具体的に製造をしたものの品質が製造品質です。

設計図どおりのものができているかどうか、ですね。

使用品質

使用品質とは、製品が顧客の手にわたって、実際に顧客が使用したときに感じる品質です。

家の建築で考えてみると

ある家族が家を建てるときのことを考えてみましょう。

まず、建築を依頼する家族が、どんな家に住みたいと思っているか、企画担当やあるいは設計者が話を聞き、打ち合わせをしますね。

ここで話に上がってまとめられたものの品質が企画品質です。「家族3人で住む」、「今は3人だけど、もう一人子供がほしいので、部屋をこの数だけほしい」「リビングはこんなふうにしたい」とか。いろいろ希望があります。

企画担当者や設計者も話を聞きながら、ここはこうしましょうか。とか話をして、要望をまとめます。

次に、その内容をもとにして、設計図を描きますよね。これが、設計品質です。

企画品質の段階では、まだ数値化されていなくて、明確になっていない部分がありますが、設計品質では、数値を用いて、どのような家にするのか図面を書いたり、模型をつくったりして、目に見えるものになります。

設計図をもとにして、大工さんが家を建てていきます。このときにでき上がるものが、製造品質です。

実際に住んでみて、住みごこちはどうか…。これが使用品質になります。

設計段階で、大きなリビングにしようと思って、お父さんの書斎部屋を減らした。住んでみてからやっぱりリビング小さくていいから書斎がほしかった…。そうなったとしたら、企画品質にダメな点があったといえるでしょう。

設計図に記載した寸法が間違っていたとしたら、建築した家もその間違ったものになってしまいます。これは、設計品質に問題があったといえますね。

大工さんが家を建てる際に、歪みができてしまって、ドアが締まりにくくなってしまったとしたら…これは製造品質に問題があるといえます。

まとめ

このように、ものがつくられ、使用されるまでの各段階に、企画品質、設計品質、製造品質、使用品質といった品質があります。

ある段階の品質は、その後ろの段階の品質に影響を与えます。前段階で仕事をする人は、自分のつくり込んだ品質が、後工程と最終的な製品・サービスの出来栄えに影響を与えることを意識して、その品質をつくり込むべきでしょう。

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