観測データをつかって、現実世界を数学的な形として表現したものを、モデルといいます。
プラモデルのようなものです。車のプラモデルや街の模型は、細かい部分はわからないかもしれませんが、全体像を把握するには適しています。街を歩いて全体像を把握しようとしても難しいですよね。
それと同じで、現実世界を完璧にわかるわけではありませんが、数式モデルは、複雑な現実世界をシンプルにとらえることに役立ちます。
たとえば、ある店での商品売上がどのくらいなるのか。
y=ax
というシンプルな数式のモデルで売上を表すことができれば、xが決まるだけで、yを予測することができるようになります。これは、xが1増えると、yはax分増えていくという線形なモデルであり、現実世界と完全に一致するわけではありませんが、現実の理解や問題解決に役立つものです。