同じ数を何回か掛けることを累乗といいます。重ねて掛ける、という意味です。
- 2乗してaになる数を、aの2乗根(あるいは平方根)
- 3乗してaになる数を、aの3乗根
- n乗してaになる数を、aのn乗根
といいます。まとめて、累乗根といいます。
2乗根にはプラスとマイナスがある
累乗根は、
- nが偶数のときには、a のn乗根は、\(±\sqrt[n]{a}\)
- nが奇数のときには、a のn乗根は、\(\sqrt[n]{a}\)
となります。
2 の2乗根は、2乗して2になる数字ですから、\(+\sqrt{2}\) だけではなくて、\(-\sqrt{2}\) があるわけです。
\(\sqrt{2}\) とは、2乗したら2になる数の「正のほう」です。\(-\sqrt{2}\) も2乗して2になる数字ですから、2の2乗根といったら、\(+\sqrt{2}\) と、\(-\sqrt{2}\) があるわけです。
※通常\(\sqrt[2]{a}\)は、\(\sqrt{a}\) と表記されます。
一方、n乗根のnが奇数の場合、たとえば、2 の3乗根であれば、3乗して2になる数字ですから、\(+\sqrt[3]{2}\)(\(\sqrt[3]{2}\))だけです。
\(-\sqrt[3]{2}\) を3乗すると、
$$(-\sqrt[3]{2})\times (-\sqrt[3]{2})\times (-\sqrt[3]{2})=-2$$
となってしまいます。
2乗根、3乗根、4乗根の書き表し方
2乗根、3乗根、4乗根の書き方は、
- 2乗根であれば、\(\sqrt[2]{a}\)
- 3乗根であれば、\(\sqrt[3]{a}\)
- 4乗根であれば、\(\sqrt[4]{a}\)
- n乗根であれば、\(\sqrt[n]{a}\)
です。
ただし通常、\(\sqrt[2]{a}\)は、\(\sqrt{a}\)と表記され、左肩の2 は書かれずに省略されることがほとんどです。