有限母集団と無限母集団の意味とその違い




有限母集団

母集団(調査対象全体)のデータ数に限りがある場合、この母集団のことを有限母集団といいます。

有限母集団の場合はデータ数が有限なのですから、調べようと思えば全てのデータを調べることができます。母集団の特性値を正確に知ることは可能といえば可能です。

たとえば日本の30代女性の化粧品に関する考えを、30代女性全員にアンケートすることは可能といえば可能です。しかし労力がかかりすぎるので、しようとは思わないでしょう。

無限母集団

いっぽう母集団のデータ数に限りがないものは無限母集団といいます。

無限というのは想像しづらいですが、例えば、サイコロをふったり、コインを投げたりしたときのデータとその確率は、概念的には永年に投げ続けた場合どうなるか?と考えるもので、これは無限母集団といえます。

また、工場での製造品などもそうです。ビール製造会社であれば来る日も来る日もビール缶を作り続けているのだから、概念的には無限個のビールを製造し続けているわけで、無限母集団とみることができます。ただし、今日1日に製造したビールについていうなら、有限母集団となります。