MINA 関数は、データのなかで最も小さい値(最小値)を求める関数です。
最少値を求める関数には、MIN 関数、MINA関数があります。これらの違いについて紹介します。
MIN 関数とMINA 関数の違い
MIN 関数とMINA 関数は、両方とも最小値を求める関数ですが、少しだけ違いがあります。
MIN 関数
数字だけをつかって計算をします。数字以外の文字が入力されている場合は、それが無視されて数字だけをつかって最小値を求めます。
数字だけをつかって計算をします。数字以外の文字が入力されている場合は、それが無視されて数字だけをつかって最小値を求めます。
MINA 関数
数字でも文字でもセルに入力されていれば、計算の対象となります。文字が入力されていると、0の数字とみなして最小値を求めます。
数字でも文字でもセルに入力されていれば、計算の対象となります。文字が入力されていると、0の数字とみなして最小値を求めます。
それでは、MIN 関数と、MINA 関数で最小値を求めて、実際に違いを見てみましょう。
MIN 関数を使った最小値の求め方
りんごの重量データがあります。10個ぶんの重量をはかったのですが、1個のデータを無くしてしまいました。
270g、279g、257g、260g、欠損、288g、276g、277g、271g、269g
エクセル内のセルには、「欠損」と表記します。
このデータの最小値をMIN 関数で計算してみましょう。
セルに「=MIN( )」
を入力し、
「=MIN(データ範囲)」
データ範囲を指定すると、MIN 関数では、“欠損”の文字は無視されて、それ以外の数値データだけで最小値が計算されます。
“欠損”の文字は無視され、他の9つのデータが用いられ、最小値は257 となりました。
MINA 関数を使った最小値の求め方
一方、MIN 関数ではなく、MINA 関数をつかうとどうなるでしょうか?
MINA関数では、“欠損”の文字は、0の数字とみなして最小値を求めます。
つまり、
270g、279g、257g、260g、0g、288g、276g、277g、271g、269g
と考えて、このなかで最小値を求めます。
文字である“欠損”は、0の数字として扱われるため、最小値は0 となりました。