検出力とは、第二種の誤りをしない確率です。つまり帰無仮説が正しくないときにきちんと棄却して、対立仮説を採択できる確率のことです。
第一種の誤り・第二種の誤りとは、
- 第一種の誤りとは、本当は帰無仮説が正しいのに帰無仮説を棄却してしまう
- 第二種の誤りとは、本当は帰無仮説が正しくないのに帰無仮説を棄却しないこと(対立仮説が正しいのに対立仮説を採択しないこと)
です。
参考記事 あわて者の誤り・ぼんやり者の誤り(第一種の誤り・第二種の誤り)
参考記事 検定とは何をするのか。意味、やり方、有意差、棄却、帰無仮説などを説明
第一種の誤りを起こす確率をα 、第二種の誤りを起こす確率をβ であらわします。となると、検出力は、第二種の誤りを起こさない確率ですから、1−β であらわすことができます。
第二種の誤りを起こす確率が小さくなると、1−β の値つまり検出力が大きくなります。
検出力は検定方法の評価基準です。検出力が大きいほど帰無仮説を正しく棄却できることになります。