エクセルで最頻値を求めるMODE 関数を紹介します。
最頻値とは
データ全体を代表する値を代表値といい、代表値となりうるもののなかの一つに、最頻値があります。
参考記事 代表値とは?平均値、中央値、最頻値の違いと使い分けを紹介
最頻値は、頻度が最大となるデータの値です。
頻度とは個数のことで、最頻値は最もデータ個数が多い値のこと。
MODE 関数を使った最頻値の計算方法
最頻値は、エクセルのMODE 関数をつかって求めることができます。
最頻値は、1個だけではなくて、複数個の場合もあります。1個の場合と、複数個の場合、それぞれ求めてみましょう。
最頻値が1個の場合
セルに
「=MODE( )」
を入力し、
「=MODE(データ範囲)」
データ範囲を指定すると、最頻値が表示されます。
ここに、卵10個の重量データがあります。
この10個のデータをつかって、最頻値を計算してみます。
最頻値は、61となりました。これが10個のデータのなかで、いちばん個数が多い値です。
最頻値が複数個の場合
次は、最頻値が複数ある場合の求め方です。MODE.MULT 関数を使用します。
次のデータの最頻値を求めてみましょう。
ここでは、3箇所をセルを指定しました。
F2を押すと入力ができる状態になりますので、いちばん上のセルに、
「=MODE.MULT(データ範囲)」
を入力します。
データ配列には、データを入力している範囲を指定します。
その後、「Ctrlキー」と「Shiftキー」と「Enterキー」を一緒に押すと、3つのセルに結果が表示されます。
最頻値は、61 と60 の2個でした。
最頻値は2個であったので、3つめのセルには、該当なしの意味である“#N/A”が表示されました。
3つのセルを指定したときには、3個までは最頻値をすべて表示させることができます。ただし、4個目の最頻値があるかどうかはわかりません。
最頻値が何個あるのかわからない、たくさんありそうだというときには、“#N/A”が出てくるまで複数のセルに、MODE 関数を入力するとよいでしょう。