指定した範囲のなかで、複数の条件を付けてデータ個数を数えることができるのが、COUNTIFS関数です。
COUNTIF関数で付けられる条件は1つだけでしたが、COUNTIFS関数では、複数の条件を付けることができます。
※COUNTIFS関数は、COUNTIFにSをつけて複数形といった具合で、「COUNTAIFS」なのでしょう。
ここに、とある男子高校生10人の身長データがあります。
COUNTIFS関数で、次の2つの条件をつけて、データ数を数えてみましょう。
- 170cmを越える
- 180cm未満
この2つの条件で、身長が171~179cmの範囲の人を数えられます。
セルに
「=COUNTIFS( )」
を入力し、
「=COUNTIFS(データ範囲, 検索条件, データ範囲, 検索条件, …)」
複数のデータ範囲に対して、それぞれに検索条件をすると、その複数の検索条件に合ったデータだけが数えられ、表示されます。
ここでは2つの条件を用いますから、データ範囲①、検索条件①、データ範囲②、検索条件②を指定します。
データ範囲①と、データ範囲②は、同じ範囲をしています。
- 170cmを越える
- 180cm未満
の2つの条件を満たすデータは、5個でした。
上記では同じ範囲を指定し、複数の検索条件を設定しましたが、異なるデータ範囲を指定することもできます。
COUNTIFS関数で、次の2つの条件をつけて、データ数を数えてみましょう。
- 175cmを越える
- 高校1年生
この2つの条件を設定します。
エクセルデータ内には、学年の列と身長の列があります。2つめのデータ範囲と検索条件では、データ範囲は“学年の列”、検索条件は“1年生”と指定します。
- 175cmを越える
- 高校1年生
の2つの条件を満たすデータは、1個でした。
このデータは合計で10個だけですから、自分の目で見て数えることもできますが、大量のデータとなるとそうもいきません。
その場合、COUNTIFS関数がとても役に立ちます。