データと情報の違い




データと情報は別物なのですが、これら2つの言葉が混同されることは、しばしばありそうです。その違いを把握してつかうようにすべきでしょう。

データとは

データとは、対象に関する客観的な事実のことであり、事実を記録したものです。記録する媒体は、紙もあれば、スマホもあるでしょう。どのように記録するかといえば、文字、数値、画像、音声などさまざまです。

たとえば、

  • 今日は、からあげが15個売れた
  • 今日は1日24時間、雨が降っていた

と記録されているとしたら、これらはデータになります。からあげが5個売れた事実、雨が降っていたという事実を記録しているだけです。

情報とは

情報とは、データに意味づけ、評価をくわえたものが加わったものです。ある目的をもって、データを収集し、加工したものが情報です。

  • からあげの売り上げが1週間ごとに3%上昇している
  • 1日24時間、雨が強い日は、客数が10%減少する

「からあげが15個売れた」というのは、現実に起こったことを記録しただけです。 しかし、「からあげが1週間ごとに3%売上が上昇してきていて、からあげよく売れるようになっている」であれば、データが加工され、意味付けがなされています。表やグラフも作成されます。

人が活動をするにあたって役立つのは情報です。データの時点では、人の活動の役に立つものにはなっておらず、データを加工したり解釈したりして、役に立つ情報となるのです。

ただし、事実がどうでもいいということではなくて、なにか問題解決をしようとするときに、事実をしっかり押さえていないと間違った対応をしてしまうでしょう。