相関係数をエクセルCORREL 関数で計算する




エクセルで相関係数を計算するやり方について書きました。

相関係数とは

xとyの2つの変数があったときに、xとyの値に連動する傾向があるとき、 「xとyの値の間には相関がある」といいます。

  • xが大きくなるにしたがって、yも大きくなる傾向を「正の相関」
  • xが大きくなるにしたがって、yが小さくなる傾向を「負の相関」

と呼びます。

これが相関関係です。

相関関係は数値で表すことができます。相関係数を見ることで、2つのできごとにどれだけ相関関係があるかを数値で捉えることができます。

相関関係の意味と相関係数の計算方法の記事に、計算の仕方を一から書いていますが、コンピューターをつかって計算すれば、すぐに相関係数を知ることができます。

エクセルのCORREL関数での計算方法

相関のことをcorrelation といいますから、頭文字をとって、

「=CORREL(列1,列2)」

xのデータの列、yのデータの列を指定します。縦にデータを並べた列でなくて、横に並べて行を選択するのであっても問題ありません。

とある会社で、ペーパーテストを実施しました。その点数と、普段の仕事の実力評価に相関関係があるのかを見てみました。テストの点数は100点満点、仕事の実力は10点満点での評価です。

対象の従業員は A~J の10人です。10人のデータを縦に並べ、テストの点数の列、仕事の実力の列をつくります。

「=CORREL(テストの点数の列,仕事の実力の列)」を入力します。

相関係数が表示されました。

相関係数は、0.17 でした。

相関係数は  -1 ~ 0 ~1 の値をとり、-1 に近づくほど強い負の相関であり、0 に近いと相関がなく、1 に近づくほうど強い正の相関となります。

ペーパーテストの点数と、普段の仕事の実力評価には、ほとんど相関関係がないという結果が得られました。

相関関係が強い弱いの目安は、こちらの記事に書いています。

参考記事 相関係数の強い・弱いの目安