変数とは
変数とは、不定の数を示すものです。文字通り変化する数といえます。逆に定まっていて変化しない数は、定数といいます。
変数の用途によって、○○変数と名前がつきます。
確率変数
たとえば、統計学でよく使われる言葉として、確率変数があります。
確率変数とは、その値をとる確率が与えられている変数です。
サイコロを振って1~6面、どれが出るか?の確率はそれぞれ1/6の確率が与えられています。この1~6(の面)は、サイコロを振る前から確率が与えられている変数ですから、確率ということになります。
回帰分析の説明変数と目的変数
また、回帰分析でも変数という言葉が使われます。回帰分析とは、原因と結果の関係を法則性として捉える方法です。Yを結果であり、Xを原因となる変数として、
$$Y=a+bX$$
という式であらわされます。
原因Xを「説明変数」または「独立変数」といい、
結果Yを「目的変数」または「従属変数」といいます。
原因である説明変数が変われば、結果である目的変数も変わります。Xが変ったら、Yは変わるか?を法則的に示すことができて、ビジネスにおいて様々な局面で活用できます。
たとえば、店の経営において、
- 広告宣伝費を○○円分つかうと、来店者数が○○人増える効果がある
- 新店舗を出店するときの計画時、その地域の人口が○○人だと、1日あたりの来店者数は○○人になる
このような予測が可能になり、意思決定をするために役立ちます。
予測するときに活用される分析方法です。係数bがプラスであるなら、Xの値が大きくなるほど、Yの値も大きく変化していきます。
回帰分析のXは変化する値で、それにともなってYも変化する値、つまり変数です。
aは定数であり変わらない数字ですし、bXの係数bも変わらない数字であり定数です。