特性要因図(QC7つ道具)の書き方

特性要因図とは、品質特性と様々な要因の関係をわかりやすく図にしたものです。

※品質管理では、品質特性のバラつきの原因となる数多くの項目を「要因」といいます。

品質特性(結果)に大きな影響を与えている要因は何かを探ることが目的です。

右側に品質の特性や(問題の)結果を置き、そこへ矢印を引き、その矢印に特性や結果に影響を与える原因を木の枝のように順次書き表わしていきます。 魚の骨のような形になるので、フィッシュボーン図とも呼ばれます。

原因と結果の関係があるものに活用できる

「品質特性に影響を与えている要因」、「品質特性のバラつきの要因」をまとめるだけでなく、少し見方を変えて 「問題とその原因」、「成功とその要因」、「失敗とその要因」など、他のことにも応用できます。

要するに問題解決をするときに活用できるのです。

たとえば、このようなものです。

・お気に入りの喫茶店のステキさその要因

要因には、飲み物等商品、店舗内装、接客、価格などがあるでしょう。

・ある友人カッコよさとその要因

外見と中身に分かれ、外見は顔立ちや体型、ファッションセンス、中身は話力や気遣いなどになるでしょうか。

結果と原因の関係があるものであれば、なんにでも活用することができ、どんな原因があるか、一番の原因はなにかを発見するために役立ちます。

特性要因図の書き方、作り方

右側に結果を置くのが基本形です。

枝分かれした一つの項目に対して、その項目の下位の項目になることを書きます。 さらにその項目の下に・・・と続き、階層立てて要因を書いていきます。

製造現場で発生したある問題の要因について、4Mで考えて、特性要因図を書いていきましょう。

4Mとは、次の4つの項目の頭文字をとったものです。

  • Man(人)
  • Machine(機械)
  • Material(材料)
  • Method(方法)

様々な問題の要因を分類・整理して考えるときに、こ4Mがよくつかわれます。

右端に結果を書き、そこへ矢印を引きます。その矢印に対して、4Mの項目を第1階層目として書きます。製造現場にある種々の要因を4Mで大きく分類したわけです。

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その4Mの項目の下に、人なら人に関する項目を、機械なら機械に関する項目を追記します。第2階層目の項目になります。

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さらに、その下位の要因を書き込みます。

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特性要因図を作るときには、一人よりも複数人でやったほうがいいでしょう。自分一人では出てこなかった意見が出てくるはずです。

複数人で意見を出し合うときは、他人が出した意見を批判しないことが大事です。批判されてしまうと、次の意見を出しづらくなりますよね。

こうして特性要因図を作成して眺めることで、特性や結果を生み出した要因を俯瞰的に確認することができます。

結果・問題をもたらした一番の原因は何か、どこを一番に解決すべきかを探ることに役立ちます。