母数の意味と、分母の違い




「母数」の意味を、「分母」の数のことだと思い込んでいたら、それは違うよという話です。

「好きな俳優は誰ですか?」と100人に街頭アンケートをとったとしましょう。そして、20人が「阿部寛!」と答えました。

このとき、全体に占めるその割合は、20 / 100 となります。この分数の下側、割るほうの数である100 は「分母」、割られるほうの数である20 は「分子」ですよね。「母数」とは、こういった分数のことや、調査の全体数の意味として使われるのをよく見かけるのですが、実は関係がありません。

「分母」は、分数での割るほうの数のこと。

「母数」とは、統計的推測をするときの、母集団の特性値のことです。代表的なものとしては、母平均、母分散、母標準偏差などがあります。統計学では、「母数」は推測をされる対象ということです。