統計学でつかうn、m、k、l の記号の意味について




統計学では記号の\(n\) は、標本の大きさ(データ個数に)使われます。

データがn個あることを示す

データを\(x\) として、その右下の添え字として使われること多いです。

$$x_1 +x_2 +…+x_n$$

この式は、\(n\) 個目までデータを足し合わすことを意味しています。

\(x\) の右下にある添え字は、何番目のデータなのかを示しています。

1のついた\(x\) は1番目のデータ、2のついた\(x\) は2番目のデータのことです。\(x_1\) や\(x_2\) は最初のほうのデータで、\(x_n\) は最後のデータであり、何個目なのかというと標本の大きさ(標本内のデータの個数)の最後に位置するデータになります。

途中の○○番目のデータと言うときには、一般化してi番目のデータとして\(x_i\) で表すようにします。\(x_j\) のようにjも使われることがあります。

nとmは共に標本の大きさのこと

標本の大きさ(データの個数)には、アルファベットの順でみて、\(n\) の近くにある\(m\) が使われることも多いです。

ふたつの標本があったとします。それぞれ異なる標本サイズを、

  • ひとつめの標本サイズを\(n\)
  • ふたつめの標本サイズを\(m\)

で表したりします。

行と列の数を示すn、k、l

またクロス表など行列のあるデータを示すときには、\(n\) 行× \(k\) 列の表として表されたりします。

\(x_{11}\)の右下についている11の数字は、1行目、1列目を示しています。

\(x_{12}\)の右下についている12の数字は、1行目、2列目を示しています。

\(x_{11}\)\(x_{12}\) ‥‥\(x_{1k}\)
\(x_{21}\)\(x_{22}\) ‥‥\(x_{2k}\)
 :::
\(x_{n1}\)\(x_{n2}\) ‥‥\(x_{nk}\)

一番右側の列は、最後の列で、\(k\) 番目の列として示されています。その1行目は\(x_{1k}\) です。

一番下の行は、最後の行で、\(n\) 番目の行として示されています。その1列目は\(x_{n1}\) です。

表の一番右下は、\(n\) 行目の\(k\) 列目で、\(x_{nk}\) となります。

この添え字には、\(k\) 、\(l\) なども使われます。それから、行はrow、列はcolumnですから、その頭文字で\(r\) 、\(c\) が使われることも多いです。

oは数字の0(ゼロ)と似ているため、使われません。