理論的確率と統計的確率




確率は、理論的確率と統計的確率の2つに分けて考えることができます。この違いについて書いていきます。

理論的確率(数学的確率)

理論的確率とは、その名前の通り頭で考えて理論的に打ち出した確率のことです。数学的確率古典的確率ともいいます。

サイコロ投げでは、1、2、3、4、5、6の目が出る確率は、それぞれ6分1です。これは実際にサイコロを投げてみる前に理論としてこの確率が存在しています。

ランプであるカードを引く確率やカジノのゲームで勝つ確率などは、理論で導き出すことができるので、理論的確率となります。

統計的確率(経験的確率)

統計的確率とは、実際に試行を繰り返して測られる確率のことです。経験的確率ともいいます。

同一条件のもとで、試行回数を増やしていくと、ある事象が起こる確率は一定の値に近づいていきます。

たとえば、野球で見られる打率は統計的確率です。実際に打席にたった数と、実際にヒットを打った数から打率が計算されます。実際の結果から得られた確率になります。

経験的にやったことをもとにして得られた確率であるから、経験的確率ともいわれるのです。